今日はプロジェクト管理ソフト「Redmine」を紹介します。これはもっと評価されていいソフトだと思うので、ささやかながら布教してみます。

Redmineって何さ?

プログラム言語「Ruby」(正確にはそのフレームワーク「Ruby on Rails」)で書かれた、オープンソースのプロジェクト管理ソフトウェアです。こういうのはBTS(Bug Tracking System: バグ追跡システム)とかITS(Issue Tracking System: 問題追跡システム)とも呼ばれます。ソフトウェア開発チームでの使用を想定されていて、Wiki、問題管理、バージョン管理がセットになっているのが特徴です。

そういうのってTracの方がメジャーでしょ?

その通りですね。Tracはプログラム言語「Python」で書かれている同種のソフトで、現在のBTSの原型を作ったと言っていいと思います。また、基本機能に加えて様々なプラグインで強化する事もできます。素晴らしいシステムです。

とか参考になるんじゃないでしょうか。

しかし、

  • 慣れない人にはセットアップが困難で、使い始めるハードルが高い
  • 複数プロジェクトの扱いが面倒で、行き来もしにくい

といった点が難点です。あと個人的にTracのWiki記法が好きになれません。改行するのにいちいち記法が必要なところとか。

Trac Lightning(旧Trac月)があるじゃない?

その通りですね。Trac Lightningは超簡単にTracをインストールする事のできる、Windows専用のオールインワンパッケージです。

以前私が色々試した様子が当時の日記から伺えます。あのインストールは衝撃でした。それにTrac単品よりは複数プロジェクトが楽に扱えるようになりました。

でもなんかいまいち肌に合わない。

で、Redmine?

はい。「Railsで作られたプロジェクト管理ツール"redMine" (でぃべろっぱーず・さいど)」で知りました。確かTracのWiki記法に不満を持って色々ググって見つけた気がします。そして、この記事の著者がgihyo.jpで書いた「Ruby on Railsで作られたプロジェクト管理ツールredMineを使ってみよう!」が決定打となり、Tracからの移行を決行しました。

ちなみに当時の名前は「redMine」でした。改名の理由は不明。多分Redmine本家で調べれば出てくるんじゃないでしょうか。

で、さっそく試したんですが、これがまた簡単。一通りの手続きを踏まないとセットアップできないのはTracと一緒なのですが、その手数がずっと少ないです。これはRubyのパッケージマネジメントシステム「gem(Rubygems)」 のおかげですね。

当時参考にしたのは主に下記の記事です:

参考までに、Redmine導入当時の日記。なお、当方ではWindows 2003 Serverにインストールして運用しています。

Redmineは何がいいの?

以下の機能が標準で提供されているのが素晴らしいです:

  • 複数のプロジェクト管理 (実に簡単)
  • ガントチャートとカレンダー (ステキ)
  • ニュース (チームメンバーへの告知に便利)
  • LDAPサポート (Active Directoryのアカウントでログインできる)
  • 多言語サポート (日本語もカバー)

この他、「WebSigエコピ:「Redmine」がイシュー管理システムとして優れている5つの点」といった記事もご参考に。

それから、これはRedmine 0.8.0から実装された機能ですが、メールでチケットを登録する事ができるようになっています!メールでブログ投稿とか、あんな感じです。これはTracでは実現されているんでしょうか?

でも、難点もあるでしょ?

そうですね。気になる点はいくつかあります。

PDFの文字化け

RedmineにはチケットなどをPDF化する機能があるんですが、日本語が文字化けします。ただしエンコーディング設定を修正することで改善します。

印刷の不具合

印刷時、2ページ目以降が印刷されない不具合が…あったんですが、バージョン0.8.0では解消されているようです。

あれ?完全無欠? いやいや、

  • Subversion等のバージョン管理システムは別途インストールする必要がある
  • バージョン管理システムとRedmineを連動させる必要がある

がありますね。まぁこれらはTracも一緒ですが、これはこれで一苦労です。この点、Trac Lightningでは全部まとめてインストールされるのでとても楽ちんです。

Redmineは流行らない?

Don’tStopMusic – redMine – redMine が流行らないたったひとつの理由(vs trac)という記事がありました。これに反証してみましょう。

チケットを新規作成までのステップがシンプルでない

普段は自動ログインされますのでTracと手数は一緒です。

複数のプロジェクト管理、役割ベースのアクセス制限という機能と引き換えにシンプルさを失っている

Redmine本家をご覧になれば分かるように、最近ではメニューをシンプルに見せる工夫がされています。さらにプロジェクト毎に必要な機能を絞り込めるようになっています。

開発者でないユーザには分かりづらい(チケットとかトラッカーとか)

言語設定ファイル(ja.yml)で文言は自由に変更できます。当方では「チケット」を「課題」に置き換えたりして運用しています。

RedmineとTracを機能比較してみれば?

これはもう、過去にあちこちで記事になっています。

しかし2009年1月現在はどうでしょうね?ここのところRedmine一筋なのでTracの事情がよく分かりません。

ただ、Trac側では「Trac Lightning」というステキパッケージが開発されてますし、Redmine側でもプラグインシステムが導入されたりして、色々と状況が変わってきています。ここらで再確認したほうが良いかもですね。

というわけで

冷静に見直してみると、Trac単体よりは勝っている取っつきやすいと思うんですが、場合によってはTrac Lightningの方が良いですね…

  • Subversionは導入済、またはこれから自力で導入できる
  • Rails環境に興味がある or 使ってる
  • Tracはなんか肌に合わない
  • Redmineの標準機能は要求にドンピシャ

といった条件を満たすユーザーにはお勧めですね!なんか門戸を狭めてる気がヒシヒシするけど気にしないんだから!

そうそう、Trac使いの方からの「TracだってそれできるZE!」といったツッコミもお待ちしています。

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追記

「なんかMS臭がしてイヤだ」という意見を見かけることがありましたが、そういう方はMS謹製の「SharePoint Services」とか試してみるといいですよ。これはグループウェアの類ですが、アレのフィーリングはスゴイから。編集画面がWord感覚ですげー気持ち悪いから。

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